第1章

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どうしたらいいんだろう。同棲、止めようなんて純平が言い出したらどうしよう。何で、あんなくだらないことで怒ったりしたんだろう。 綾の頭はもう、仕事どころではなかった。綾は黒い大きな不安という物体に、覆い被せられ、デスクに突っ伏してしまった。 「綾さん、大丈夫ですか?」 すかさず後輩の美紀が綾のそばにやってきた。美紀は、綾の肩をさすっている。 「ごめん、大丈夫」 顔をあげながら綾は小声で答える。 「あ、その顔は大丈夫じゃないです。ちょっと、お茶でも飲んできたほうがいいんじゃないですか?そうだ、給湯室に いただきものの高級緑茶がありましたよ。急ぎの仕事は私がやっつけときますから、行ってきてください!」 「美紀ごめんね。スタバの新商品奢るから許して!」 美紀の言葉に甘え、 綾は給湯室ヘと向かった。美紀の言った通り、いかにも高級そうはパッケージの緑茶が「ご自由にどうぞ」のメモ書きとともに置かれていた。
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