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恵とは、小学校の学区は違っていたけれど、家は、近所だった。
だから、春休み中は、ほとんど、一緒に過ごしていた。
「クラス、一緒だといいね。」
そんな話をしていたら、念願が叶ったのだ。
恵とは、性格が似ていた。
サバサバした男勝りなところなんて、そっくりだ。
だからなのか、彼女といると、すごく楽。
他の女子達は、「○○君が好き。」とか、そういった、中学生の女子特有の恋愛話に夢中だったけど。
わたしと恵は違ってた。
「じゃ、今度は、自転車で、昭和の森まで行こう。」とか、「釣り堀で、ニジマス釣って食おう。」とか、男の子の様な遊びをしていた。
そこには、大体、貴志と鉄雄もいた。
男女四人。
それが、わたし達の仲間。
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