私のクセ

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そして、これは無意識の反応でもあるのだった。 身に着いてしまったクセであり、習慣なのである。 母に喜んでもらいたい、母を喜ばせたい。 母に褒めてもらいたい。 母に自分を見てもらいたい。 妹や弟よりも自分を見てほしい。 自分と話してほしい。 自分の話で笑ってほしい。 妹や弟の話ではなくて、自分の話に振り向いてほしい。 自分の話に頷いてほしい。 自分のことをわかってもらいたい。 自分を認めてほしい。 そこにあるのは、どこまでも母を求める私の思いなのであった。
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