第1章    疑心暗鬼

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家族の間で価値観が違うとしんどいものである。 それが極端であれば、相当にしんどい。 そして、それが自分ひとりであれば尚更にキツイ。 家族の中にいて、自分一人というしんどさは 想像を遥かに超えるものである。 疎外感、 孤独感、 孤立感、 無力感。 そこに生まれるのは、負のものばかりである。 情けなさ、 虚しさ、 怒り、 嫉妬。 そこに生まれるものに、プラスのものは到底ない。
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