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「でもさぁ、たとえ１０分でもいいんだよ。
私たちだって、今、直也さんがどんな状況かは
わかっているんだから、無理は言わないよ。
だけど、１０分でもいいから来てほしかったなぁって
思うんだけど」
「今はその１０分が大切なの。
１０分あれば体を休めてほしいの。
こっちに来れば、車を運転して来なくちゃならないし、
疲れちゃうでしょ」
「えっ、そんな理由！？」
「それじゃないけど、
これはたとえ話だよ。
今はとにかく一生懸命に働かなければならない時だし、
社長さんに仕えて、恩を返さなければならないときなの。
わかってよ」
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