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「あいつとは別れるからさ」
「あいつとは別れるからさ」
「あいつとは別れるからさ」
「あいつとは別れるからさ」
コエグイは今日も彼の素敵な声を再生し続けている。
壊れた機械のようで、気持ち悪い。
「あいつとは」
コエグイには最後に食べた声を再生する習性がある。
エサの羽虫を食べながら、ふらふら糸にぶら下がりながら、今日も彼の素敵な声を。
「あいつとは」
声が出せない静かな彼。
私だけの素敵な声。
「あいつとは別れるからさ」
落とした台詞のセンスに、思わず笑ってしまった。
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