天使の家は純白の城

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それはさておき。 彼女が言うには、窓から見る星はとても窮屈そうで可哀想とのこと。 星から見れば、僕等が閉じ籠って居る様に見えているだろうけど。 と、此処で気付いた。 僕は、周りから見れば周りから見ればと考えるタイプの人間だけど。 彼女は、自分にはこう見えているからと考えるタイプの人間なのだ。 しかし彼女のタイプで、他の人間を想像すると…傲慢で自己中心的なとんでもない奴が出来上がる。 何故彼女は違うのか…、…純粋だからなんだろうな。 結局は天使だからと言う結論に落ち着くのだ。 「そう言えば…歳を聞いてなかったね…」 レディに歳を聞くなんてーっ、とかテンプレは良いとして。流石に夜も更けて居るから気になってしまう。 「来月でね…、…16だよ」 誕生日来月なのか、此は何かしらプレゼントを……。いやいや、はいアウトー!アウトだったわ。 時計は見れないが恐らく2時は確実に回っている、早急に送り届けなくてはならない。 少し渋っては居たが、再三の説得の末に帰路に着いた。 少し狭かったせいか背中と首が痛いが仕方無い、犠牲の惜しくない収穫があったのだから文句も無い。 公園の端の時計へ目を向ければ、矢張り2時を少し回った所だ。
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