1人が本棚に入れています
本棚に追加
「Twinkle-, twinkle-, li-ttle star-,How I wonder what you- are-…Up above the world so high,Like a- diamond in- the- sky.Twinkle-, twinkle-, li-ttle star-,How I wonder what you are-」
秋ともなれば、夕方の6時と言えどもすっかり日は落ちてしまう。
彼女の言っていた通りの病室で、僕が口ずさんで居るのはキラキラ星だ。この曲を知らない人を探すのは、かなり難しいだろう。
これを歌えとリクエストした本人は、何時の間にか睡眠モードへと移行していて現在意識はこの世界に無い。
かわいいやつめ。
昨夜病院迄送り届けた僕は、帰路の記憶は無いものの自宅へと辿り付き彼女の事を思い乍そのまま朝を迎えた。
真水シャワーを浴びようが、栄養剤を飲もうが、気持ちも身体もすっきりしなかった。
バイトが終り、愛車のクロスバイクを走らせ向かったのは花屋だ。オレンジ色の外壁を眺め、駐輪場に挟まれた自動ドアを潜る。
すぐ左手に花屋があるのだが、ここで問題が発生した。
…好きな花なんて知らない。
最初のコメントを投稿しよう!