手袋 - Bad End ver.-

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「明日香ちゃん。本当どうしたの」 二人は喫茶店にいた。 相変わらず、きょとんとした表情の梅典に、明日香のイライラは増す。 「分かってくれないなら良いの」 「言ってくれないと分からないよ」 「普通の男なら、分かるはずよ!」 梅典は黙り込んだ。 もう入店してからずっと、カフェオレの入ったマグカップに手を当てているのに、明日香の手は冷えたままだった。
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