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後で知ったことだが、私の幼い頃に、東京郊外のこの地域で連続少女誘拐・殺人事件が発生しており、私の幼なじみの女の子がひとり、その犠牲となってしまったのだという。
彼女の遺体は犯人によってバラバラにされ、あの裏山に放置されていたという話だ。
私はショックのあまり、彼女の記憶を消し去ってしまったのだろう。ふと、初恋にも似た、淡く儚い想いを蘇らせ、より一層悲しさに打ちひしがれるのであった。
彼女の遺体の一部、両手と片足は、未だに発見されていないそうだ。
今度、彼女にまた会いに行こうと、密かに決心したのだった。
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