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「じゃあまたねぇ、おやすみ」
合コンをしていた店を出て、二次会に行くというみんなと別れて一人帰路につく。
はぁ……楽しくないなぁ。僕も男に走ってみようかな?……いやいやいや、ないな。
やっぱり僕はお胸の大きな女の子が好き!
そんな事を考えながら歩いていると、前方に見知った顔がある。
「あれは確か……夏目くん?」
別事務所に所属しているモデルの夏目くんが、明らかに年配のおやじと肩を並べてホテルへ入って行くところだった。
何となく気になった僕は、バッグに入れていつも持ち歩いているサングラスを掛けると、通りすがりの振りをしてホテルの前を通って中の様子を窺った。
フロントで鍵を受け取った様子のおやじはニヤニヤいやらしく笑い、夏目くんは終始俯いておやじの後ろを付いていく。
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