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「玲は初対面の人間と飲みに行くような事はないんじゃなかったか?警戒心がまるでないな。それとも余程いい男だったか?」
「なんだよそれ!そんなわけないだろ。仮にいい男だったとしても俺はそんなんで付いていかないよ!」
類の言い方にカッとなって怒鳴っても、類は顔色一つ変えずに俺を見ている。
「それは分からないな。俺は忙しくて一緒にいられる時間があまりない時もある。そんな時に誘われれば付いて行くかもしれないだろ」
「はぁ!?ふざけんな俺が淫乱みたいに!俺は類しか……!」
類しか見ていない、そう言おうとした時類の口角がニヤリと上がる。
俺が何を言おうとしたのか分かったのだろう……俺って馬鹿だな。
すっかり類に乗せられて口走りそうになった俺は、類に覆い被さるように押し倒された。
「俺しか見ていないのに、他の男と二人きりか。玲にはお仕置きが必要だな」
ヤバい!類の目に情欲が見てとれる。今夜は暫く離してもらえないだろう俺の予想は当たってしまった。
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