魔の手

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目を覚ますと眩しさに目が眩む。視線を動かし身動ぎした途端、体を押さえつけられて無理矢理液体を口に流し込まれた。 「やめんろっ……げほっ、やらっ……かはっ……っ」 鼻を摘ままれ嫌でも喉に流し込まれ、暴れても押さえつけられてる力が強くて抗えない。 「効き目の強い睡眠薬だからそのくらいで充分だ。しっかり押さえておけよ」 男の声が聞こえて苦しみながらも目を開ける。 睡眠薬なんて冗談じゃない! だけど咳き込もうが一度体内に入ったものは出てこない。 そのうち暴れる力もなくなり体がいうことを利かなくなると強烈な睡魔が襲う。 「もう効いてきたんじゃねぇか。おい、カメラ用意してこい」 そんな言葉が聞こえたのを最後に必死に開けていた目は閉じていった。
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