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お兄ちゃんの手伝いをしながら料理を作り、出来上がった頃にはいい時間になっていた。
お兄ちゃんの彼氏まだ帰ってこないのかな?早く帰ってこないと会えないじゃん。
「ねぇお兄ちゃん、彼氏まだ?私帰る時間になっちゃうよ」
もうすぐ食べ終わってしまいそうな夕飯を前にせっかちになり、お箸をお茶碗にカチカチ合わせながら目の前に座るお兄ちゃんに聞いてみる。
「実可子行儀悪い」
「あっごめん」
無意識にやっていたことを注意されて慌てて箸を置く。
「んー、もう来ると思うけど仕事柄急な仕事が入るときもあるからな。バスの時間気にしとけよ?今日類に会えなくてもまた今度会えばいいんだから」
「やだ!今日絶対会って帰る。だって気になるじゃんどんな人か!」
散々のろけ話聞かされたのにこのまま帰れるわけない!どんな人か見極めなくちゃ。
そしてお兄ちゃんの彼氏は私たちが食事を終えた頃に帰ってきた。
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