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まんまる満月 昇ったら
大好きなあの娘と朝まで踊ろう
分厚い雲が意地悪しても
手を繋ぎ 肩組み 皆ではしゃげ
銀花の森は僕等の楽園
母なる緑の腕に抱かれて
小瓶に詰めた七色の音色に
旅路の鳥も翼を休める
魔女の杖をこっそり持ち出し
今夜だけの魔法を掛けよう
お堅い石に 全てを識る風
恐い炎と雷も喚んで
奇跡の夜へと君を御招待
切り株椅子に茸のクッション
薔薇の花茶も淹れるからね
足踏み刻む 死と再生の輪舞
機嫌次第で世界も変えるさ
団栗の雨を伴奏に 歯朶よ歌え
皆で踊れば やれ楽しいね
水晶の門に降る月の溜め息
きらきら眩い あの娘のようさ
迷える君には真実の石をあげる
ほんの小さな欠片だけどね
満月が昇る黄金の夜は
森の精霊が集う秘密の舞踏会
時の手拍子が
凍える季節を招いても
金の蝶が結んだ縁は 永遠さ
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