第1章

12/12
前へ
/12ページ
次へ
その後、通行人A(向坂行介)との会話を強制終了した僕はいつも通り授業を受けていつも通りに学校を終えた。 強いていつもとは違かったことを挙げるとすれば、向坂こ、……ごほん。 通行人AだかBだかそんな感じの奴が、学校にエロ本を持ってきて先生に没収され、生徒指導室へと連行されていったことくらいか。 「俺じゃない! 俺はこんなものカバンに入れた覚えはない! や、やめ……そ、そうか……分かったぞ、俺は渚に嵌められたんだぁぁぁぁ!」 と、往生際悪くいい訳をしていたことも印象深い。 まったく、僕に責任を擦りつけるとはいい根性してやがるぜ。 まあ、やったの僕だけど。 何で僕がエロ本なんぞを所持していたのかについては触れないでくれ。 僕は教科書と間違えたんだろう、きっと。 決して道端で落ちてたもの拾ったわけじゃないからな。 とまあ、そんなこんなで今日も一日学校は無事終了しましたとさ。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加