第1章

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世界は色で満ちている。 それが普通でないと気が付いたのは僕の5歳の誕生日だったと思う。 空中に浮遊する色の塊さえも… 人々が発する色さえも… 自分以外には見えていないことを知った。 僕はそのことを誰にも言わないようにした。 それから僕の中の世界はとてもモノクロのように無色の世界になったのだ。
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