1407人が本棚に入れています
本棚に追加
/640ページ
「いってきます」
「いってきます!」
朝日が俺たちを照らす。
眠たい目を擦り、今日もいつものように学校へと向かう。
俺の名前は華形紫苑(はながたしおん)
家はフラワーショップで、たくさんの花を扱っている。
「お兄ちゃんいつも眠そうだね」
「やっぱり夜更かしはダメだな」
隣にいるのは、妹の華形沙羅(はながたさら)
俺たちは双子で同じ16歳の高校生なのだが、俺と妹は恐ろしく似てない。
フツメンの俺に対し、沙羅は学校でファンクラブができるほどの美少女だ。
必ずと言っていいほど、俺と妹は比べられ、バカにされる。
頭も良く運動神経もいい沙羅と何をやっても中途半端な俺。
正直劣等感を抱いていた。
最初のコメントを投稿しよう!