プロローグ

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「いってきます」 「いってきます!」 朝日が俺たちを照らす。 眠たい目を擦り、今日もいつものように学校へと向かう。 俺の名前は華形紫苑(はながたしおん) 家はフラワーショップで、たくさんの花を扱っている。 「お兄ちゃんいつも眠そうだね」 「やっぱり夜更かしはダメだな」 隣にいるのは、妹の華形沙羅(はながたさら) 俺たちは双子で同じ16歳の高校生なのだが、俺と妹は恐ろしく似てない。 フツメンの俺に対し、沙羅は学校でファンクラブができるほどの美少女だ。 必ずと言っていいほど、俺と妹は比べられ、バカにされる。 頭も良く運動神経もいい沙羅と何をやっても中途半端な俺。 正直劣等感を抱いていた。
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