ファンタジーを語るのにギルドは外せない

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森で名前を聞いたときから薄々気づいていたが、やはりソニアがこの国の王女だったらしい。 男たちにとってソニアはアイドル的な存在だったんだろう。 「うぉぉぉぉぉ!!!!!!!」 いやでも普通ここまでショック受ける? さすがに異常でしょ。 「ワシのソニアたんがぁぁぁ!!!」 ジジイ。お前もか。 「…ハァ…」 再び騒がしくなったギルド内。 そろそろ耐えられなくなってきた。 俺はカウンターに向かい、露骨に引いている女性に話しかけた。 「すいません」 「…」 「すいませーん」 「…」 「おーい」 「…!…は…はい!ご用件は?」 「…ギルドカード作りたいんだけど」 「か…かしこまりました!ではこちらに!」 焦りすぎでしょお姉さん。 少し落ち着けよ。
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