第二十八章 終わり

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「足は?」 「大分良くなってきたよ。……お医者さんも驚いてた。てか、あり得ないって言ってた。まぁ治るに越したことは無いんだけどさ。凄いよね」 佳奈美が笑みを見せる。 亜矢がホッと息をつくと、佳奈美の手を握って言った。 「……でも、良かった。佳奈美がこうしてここにいてくれて」 「………………」 佳奈美の表情が一瞬固まるが、 「それはこっちのセリフでもあるよ。亜矢ちゃんと帰ってこれて、本当に良かった」 そう返して笑った。
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