第二十九章 新たなる始まり

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「そういえば」 「?」 だから、グッと我慢して、一つだけどうしても気になっていた事だけをたずねる。 「卒業旅行に行って、集団行方不明になった高校生達。あの時、どうしてこの島に彼らが滞在出来たのか、知っていますか?」 「それは……やっぱり、メンバーの誰かが別荘の所有者だったとか、何かそういうのがあったからなんじゃないですかね」 「ですよね」 チカチーロがごくりと唾を飲み込む。 「ところで、namiさんの言う、ここの別荘を借りる事が出来たつて、なんですけれど」 「?」 「もしかして、あの事件の関係者が相手だったりとか、しないんですか?」
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