第二十九章 新たなる始まり

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「…………ふふ」 namiが笑う。 「詳しい話は、今日の夜でも良いですか? 今は他の皆さんを待たせていますし」 「え」 それじゃあやっぱり、とチカチーロの表情が無意識に笑みへと変わる。 「私のつて、についてお教えしますよ。チカチーロさんのご期待に添える内容になるかはわかりませんが」 「いえいえ、いえいえ!」 喜色を隠す事無く、歩き出す。 「そうですね! では詳しい話は夜にしましょうか! ほら、皆が待っているでしょうから行きましょう!」 年甲斐も無く子供のようにはしゃいで駆け出すチカチーロの背中を見送り、namiが島の方角を見てぽつりと呟いた。
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