第六話  心の行方

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晃司の言葉を聞いて、純は拳を握り締め、涙を必死にこらえながら、晃司をにらみつけていた。 「純、俺はお前とは違う。 欲しいものは、どんな事をしても手に入れる お前みたいに、好きな気持ちを遠まわしでしか言わないで悩む様なことは、絶対にしたくないからな」 この晃司の言葉に、純はキレてしまった。 「にーちゃんに何が分かるんだよ!」 純はその言葉と共に、晃司を殴っていた。 晃司は勢い良く、壁に叩きつけられた。 同じ頃、百合子の店では、百合子がアキにこんな事を言った。 「アキちゃん、晃司は止めなさい」 百合子のその言葉に、アキは驚いた顔をした。 「晃司はきっと、アキちゃんを傷つけてしまうから」 この言葉の意味が、アキにはこの時分からなかった…。
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