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お焼香が終わり、桜田はマリエと話をしていた。
「優一さん、来て下さってありがとうございます。
父も喜んでいると思います。
”優一が息子だったらな…”なんて言ってたくらい、優一さんを息子の様に思っていた所がありましたから。
父は最期まで、優一さんの事を心配していました。
そして、優一さんを苦しめてしまった自分を責めていました」
マリエはそう言うと、優一に一通の封筒を渡した。
その封筒は、社長から桜田に宛てられたものだった。
「父が自分に何かあった時は、その手紙を優一さんに渡してほしいと」
封筒に書かれている字は、以前の達筆な社長の字ではなかった…。
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