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マリエの言葉に、桜田は返す言葉が見つからず、マリエに深く、深く頭を下げることしか出来なかった…。
家に帰った桜田は、社長からの手紙をもう一度読んでいた。
”追伸、星川くんにも申し訳ない事をした。
優一、星川くんと幸せになってくれ”
桜田は涙をボロボロ流していた。
「社長…、今更、こんな事を言わないで下さい…。
俺は、社長のお陰でここまでこれたのに、裏切ってしまいました…。
俺は…、俺は…」
涙が止まらずに、言葉にならない…。
この日の桜田は、珍しく浴びる様にお酒を呑んだ。
社長を…、そしてアキを想いながら…。
社長を恨むことが出来たら、どんなに楽だろうか…、そんな風にも思えて…。
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