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アキの思いをよそに、晃司は毎日店に来る様になった。
そんな晃司の行動を純が知るには時間は掛からなかった。
この日の夕方、晃司は純の元に現れた。
晃司はアキの事は何も純には言わず、店の帳簿を見ていた。
「にーちゃん…、アキとなんかあったんじゃないのか?」
純は聞かずにはいられなかった。
晃司はチラッと純の顔を見てこう言った。
「だったら何だって言うんだ」
そう一言言って、また帳簿を見始めた。
純の中に怒りがこみ上げて来る。
「アキと何があったんだ、にーちゃん」
怒りに満ちた純の顔に、昔の事を思い出す晃司。
「知りたいなら教えてやるよ。
俺、アキを抱いた」
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