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何故…、アキは晃司を求めてしまったのだろうか?
「俺を助けてくれ」
その言葉が、アキの中で何かを感じさせてしまったのかも知れない…。
晃司に強く抱きしめられ、唇を重ねながら、アキは桜田の顔を思い出し、我に返って慌てて晃司から離れた。
『ごめんなさい!私…、私…』
もしかしたら、晃司を求めていたのではなく、桜田を求めていたのでは…。
アキは座り込み、何度も何度も謝り、涙を流していた。
”優一…、ごめんなさい…。
私は…、私は…、何てことを…。
許して…、優一…、私を許して…”
自分のした事に、アキは胸が張り裂けそうになっていた。
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