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晃司はアキの前に座り込み、アキの手を握った。
「アキ…、本当は誰かに頼りたいんだよな。
一人で頑張って来た事、純から聞いてる。
辛くても、苦しくても、アキは泣き言一つ言わずに笑って来た。
思いっきり泣きたい時だってあったよな。
寄りかかれる人が欲しいんだよな…。
ずっと、自分を殺して、我慢して来たんだよな。
俺も同じなんだ、アキと…」
晃司の優しい言葉が、アキの心に響く…。
「純からアキの話は聞いてる。
あの海で、アキと純が出会ったこと。
純と百合子さんが、アキのそばにずっと居たこと。
そんな中で、純はアキを好きになって、でも、アキの過去が怖くて聞けなくて、好きだと言う気持ちも、ちゃんと伝えていないこと」
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