第六話  心の行方

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晃司はそう言って、もう一度アキを抱きしめた。 そして、アキから離れ、部屋から出て行った。 晃司が出て行くと、アキはその場に崩れ落ち、純から貰ったブレスレットを握り締めていた。 『どうして、皆、私をほおっておいてくれないの…。 こんな酷い私に、どうして優しくしてくれるの…。 私は…、優一しか愛せないのに…』 晃司が現れた事によって、アキがこんなにも苦しむ事になるとは…。 桜田もまた…、苦しみの入り口に立たされていた。 マリエの唇が重なり、桜田は慌ててマリエから離れた。 マリエは何も言わずに、桜田を見つめ、桜田はマリエの涙を拭いていた…。
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