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“国際魔素研究会 独立行政法人魔素学校”
俗に魔法使いの学校とも呼ばれてて、正確には魔術学校。わたしが通っている学校だ。
8000年の文化を築いた人類から魔法を使える者が現れたのが、僅か30年前…くらいかな?
学校としては異例の18年制で、わたしが物心つく頃には上級生扱いだった。ちなみに今15年生。
全校生徒137名。それだけしかいないのかと知らない人に思われるけど、世界約200億人から一人残らず強制入学される事を考えると、わたしは宝くじを引いた方が幸せだったのかもしれない。
でもまあ確かに、“魔術”は恐ろしいね。火は起こせるし水も凍らせられる。明かりも灯せてちょっとだけなら体も浮かせられる。飛ぶまでは無理だけど、これだけ出来てしまうわたしも十分な脅威になる。
そんなわたしたちには人権はある。学校を卒業すれば自由に人生を歩んでいいし、その間の補償も国が援助してくれる。わたしも含め、他の国からやってきた生徒は寮生活を強いられるけど、高級な4LDKをタダで住めるのはデカい。
まあこんな感じで、別に魔術が使えるからといって差別もないし、政府の人間も魔術に関する法律を作ったばかりで日々討論している状況を見ると、今が一番なんじゃないかと思うわけで。
「…犯罪したら、例外無く極刑だしね」
とにかく、平和に暮らしてます。
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