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場所は国道沿いの、今は潰れてそのままになっているパチンコ屋の駐車場だろう。
小林の身の危険を感じながらも、焦る気持ちを抑えて冷静に110番をする。
あの様子では小林は被害者を発見してすぐに自分へと連絡してきたのだろう。
通報が重複しているならそれでいい、だが小林が通報した後ならば署から直接連絡が入るはずだと、そう思ったからだ。
通報してすぐに後藤は現場へと向かった。
後藤の家から五分もあれば到着できる距離だ。
潰れたパチンコ屋は照明もなく、駐車場に廻るとそこは暗闇でしかなかった。
車のヘッドライトに小林の車が照らし出される。
確認できる範囲で人影はない。
ぐるりと駐車場内を廻ると、駐車場の隅に黒の軽自動車が停まっていた。
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