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「あっ、後藤さん!」
後藤が声の方に視線を向けると、ハツラツとした新米刑事が目をキラキラとさせ第一発見者から状況を聞いている所だった。
「あぁ、えーと…」
「宮部です!水海署(みつかいしょ)捜査一課の宮部真一です!」
名前を忘れていたと言うよりは、恐らく初対面であろう。
後藤の事を知る者は多いが、後藤にしてみたら一緒に仕事でもしない限りは相手の事を知らなくて当然である。
「水海署…?」
「えぇ、今回のヤッコさん…上半身が坂西で下半身が水海の管轄だったみたいで…」
宮部は困ったようにブルーシートがかけられた場所を眺めた。
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