‡第一話‡

7/7
前へ
/24ページ
次へ
†side 翡翠† 「ようこそ、我がアジトへ 歓迎しますよ、翡翠殿」 「歓迎感謝する、鵬淵殿」 (こいつが血狐の頭、鵬淵か……丁寧な態度の裏は冷酷で非情と噂さされているが、果たして真実なのだろうか?) 「では、来て早々申し訳ないのですが、始めましょうか」 「ああ、対決方法は?」 「剣で勝負致しましょう それが一番、手っ取り早く、不正の無い方法だ 翡翠殿もそれでよろしいか?」 「いいだろう」 「剣を用意しろ! では翡翠殿、こちらへ」 鵬淵は部下に剣を用意するよう指示すると、翡翠を勝負場所まで案内した ━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━ ━━━━━ ━━ 「始める前に注意事項を確認をさせていただきます」 「ああ」 「一つ、剣以外の武器の使用の禁止 一つ、死に至るまで相手を痛め付けない 以上の点を踏まえ、正々堂々勝負いたしましょう 質問はありますか?」 「一つ聞きたいことがあるんだがいいか?」 「なんでしょう?」 「相手を死に至るまで痛め付けてはいけないのなら、勝利したと決定付ける条件は?」 「相手が気を失うか、降参するかのどちらかを行えば勝利といたします 他に何かありますか?」 「いや、ない」 「では、始めましょうか 私の部下が合図をしたら、この勝負の始まりです」 「わかった」 「合図を頼む!」 鵬淵が部下らしき男に声を掛ける 「ではお二方、剣を構えて下さい」 「お手柔らかにお願い致します、翡翠殿」 「こちらこそ、鵬淵殿」 「始めーーー!」
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加