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「ちょっとトイレに…」
コーカソイドが四人に、モンゴロイドが四人。僕や、僕の連れたちは、かわるがわる頻繁に、席を立たなくてはならない。
(それにアメリカでは、どこもエアー・コンディショニングが効き過ぎだ。たとえ夏でも、屋内にいる時は、上着の一枚でも持っていないと冷えてしまう)。
「日本人が海外に行った時、まず最初に困るのは、用を足す事だ」という話は聞いていた。実際、トイレを探して走り回った事もある。フリーウェイ沿いなら、ガソリン・スタンドが手っ取り早い。ショッピング・モールのような所では、まったく見当たらない事もある。デパートでなら、たいていどこかにトイレはあるが、人気(ひとけ)の無い通路を行かなくてはならなかったり、ヘンな奴等が、入口付近でタムロッていたり…ちょっと不安だ。
「ちょっとトイレに…」
でも、レストランの中でなら安心だ。それに考えてみれば、宴会などでビールをガブ飲みすれば、こんなものだろう。でも、「ティー」じゃね。
普段は水分摂取量の多い僕なので、トイレは割りと近い方だ。ただし、そんな僕だけど、例外がふたつほどある。映画館や劇場などの席に着いた時。それと、飛行機に乗った時だ。
特に飛行機に乗った時は、気圧の関係で膀胱がふくらんでしまうのか、飲み過ぎに気をつければかなりもつ。
(最近、「エコノミー症候群」などと騒がれ、「狭い場所に長時間押し込められた血行不良が原因」などとされているが、僕には気圧の違いなども影響しているのではないかと思えるのだ。それと酸素濃度。以前、まだ「全席禁煙」化が実施される前。「ターボ・ライター」と命名された、炎の色が綺麗に変化するライターを持って、乗り込んだ事がある。バーナーのような音をたてて火が吹き出る物だったけど、高度が上がると、まったく着火しなくなってしまうのだ。たぶん、機内の気圧か、酸素濃度のせいだろう)。
たいていのフライトの場合、まったく席を立たずに過ごしてしまう。そんな僕の最高記録は、今のところ、13時間+αだ。飛行機に乗り込んでからターミナルに降り立つまで、一度も席を立たなかった。でも…。
『13時間なんて異常だろ?』
きっと何かが影響してると思わないかい?
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