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「へぇ、神沢って以外とボーイッシュな服着るんだな。」
「いや、ボーイッシュとはまた違うだろ。」
「そうなのか?いや~、俺はてっきりワンピースとかお嬢様な感じのイメージがあったからなぁ。
で隼人、神沢の私服を見た感想はないのか?」
「何ニヤついてるんだよ、気持ち悪いぞ。」
男子組は男子組で何か話してるみたいだ。
「それじゃ行きましょうか。
あまりたむろしてても邪魔になりそうだし。」
「オッケー、先ずどこだっけ?」
「ボーリング、だったっけ?
私そんなに運動得意じゃないからなぁ。」
かく言う私も運動は得意じゃない。
昔から体力も高くなかったし、女の子になってから余計に体力がなくなった。
学園では体育祭もあるし少しずつでも体力をつけないと。
「神沢は大丈夫なのか?
もう大丈夫とは言え病み上がりなんだろ?」
「え?ああ、大丈夫大丈夫。」
「まあ、無理はするなよ?」
「ありがと。」
無理はしないけどやっぱり男だった時の影響か、最下位になるのは避けたいと思っている自分がいる。
まあ負けず嫌いなのは性別関係ないのかな?
そんなこんなで繁華街にあるアミューズメント施設にやってきた。
ここはゲームセンターやカラオケ、スポーツ施設も入っている若者にお勧めの遊びスポットだ。
ボーリングの受付を済ませ各自靴をレンタルして指定されたレーンに着く。
「さて、ただやっても面白くないから賭けしない?」
「お、いいね!」
「また、何か企んでるな?」
沙智が何やらニヤニヤしているのが嫌な予感しかしない。
「チーム戦よ!」
「「「あ~。」」」
沙智が言うルールはこうだ。
2人組のチームに別れてそのペアの合計点を競い、最下位のチームに罰ゲームが下るというもの。
尚罰ゲームは順位が確定した後携帯のアプリで決めるらしい。
「チームはくじで決めるわ。」
沙智は液晶パットを取り出しくじ引きアプリを立ち上げる。
最近のアプリは何でも出来て凄いなぁ。
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