『 余縁 』

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「そういうこと」

カードを取り出してそのシンプルなデザインを眺めた時、ふわりと肩の力が抜けた気がした。

命の価値。
神様の気紛れ。
抽選の結果。

どんな決め方で４円にされてしまったのか、相手も分からないのに納得出来ず一人でイライラしていた。

命の価値。
神様の気紛れ。
抽選の結果。

どんな決め方で俺のカードが４円になったのか分からないけれど、これが５円でも1000万円だったとしても駄目だったんだと思う。

「どうかした？」

何気ない日常の、少し特別な今日に使えた。
だから落ち着いて、普段通りに。

「んや、何でもないよ」

予告された終わりと向き合えるような気がして。