第1章

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「はぁ、はぁ、…………な、なんなの、……あいつ……」 どういう事なの!? 窓は全然開かないし、一階に行ってもドアだって全部……。 というか、何でアタシ学校何かに居るの? あっ、す、水道……!! 「んぐ、んぐ……はぁ」 す、少し、落ち着いた。 ちゃんと、整理して考えなきゃ。 まず起きたら、学校の廊下に居て。ろ、廊下に出ると……スゴく汚くて……血とか、下水の匂いがしてた……。一階まで降りたら……黄色い、あ、あ、アイツが……。 な、何?ちょっと、ヤダ、足音がする!! 隠れなきゃ……。 あ、そ、そうだ。ト、トイレ!!! ………。 ……ち、近づいてくる。明かりが見える。 アイツの懐中電灯だ。 静かに、しなきゃ……。い、息を殺さないと……、気付かれちゃう。 手が震える、怖いよ……。 ……………………、行ったかしら。 ま、眩しい!!!!! ……な、なんで。なんで、ビデオカメラなんか持ってるの?? 何する気…………。 「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
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