なんとも思ってなかったのに

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十夜に担がれながらタクシーに乗り込む。 「おい、住所言えよ」 「んー……。桜木町5丁目……」 「おい!寝るな!住所行ってから寝ろ!」 「んー……。」 「……くそ。めんどくせぇ……。」 十夜はタクシーの運転手に、何かを伝えると、車は出発した。 車の揺れが心地よい眠りへと誘う。 どれだけの時間揺られていたのだろう。 タクシーは目的の場所に到着したのか、音を立ててドアを開けた。
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