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「ママ~いってきまーす!」
毎朝元気な二人の子供の声。
私は、この毎朝の光景が幸せでならない。
でも、この幸せはいつまで続くかは誰にもわからない・・・・・。
「いってきます・・・」
「リオン、大丈夫?ちゃんと綺麗な格好した?髪の毛も大丈夫ね?はい!いってらっしゃい!パパの顔あるんだから頑張ってよ?」
「うん・・・」
私、リオンは小学校の頃ずっと家が大嫌いだった。
祖父も父親も有名な議員で私の住んでいる街では知らない人はいないほど有名な名家だった。
参観日になれば、父親が学校へ来る・・・
そのたびに、校長先生や教頭先生、その他担任にいたるまで色々な先生が玄関で父親を出迎え、ペコペコ頭を下げている姿にずっと嫌悪感を抱いていた。
その姿にクラスや他の生徒達は私をひやかしては「さすが、金持ち!」といやがらせをしてきていた。
今までは、父親の存在があったから我慢してきてはいたものの、根っからの性格は、じゃじゃ馬娘(笑)
私は今までのイジメにいよいよもって復讐をすることにしようと決意を固めた。
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