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参、それぞれの思い②
さて、完全に酔い潰れてしまった孫策はと言うと、親友である周瑜の手助けで自分の部屋へ戻る途中だった。
「周瑜~、俺の部屋にはまだ着かないのか~?」
「まだだ、…しかし、君と言う男はどうしてこんなになるまで…」
「あ、周瑜様にお兄様❗…もしかしてまた?」
「ああ、」
「私も手伝うわ、一人では大変でしょ?」
「ありがとう、感謝する。」
周瑜は親友がまた酒に酔った事に少々呆れながらも部屋まで送ることにした。酒に酔い、訳の分からない事ばかり話す孫策を送る途中でたまたま孫策の妹である孫尚香(弓腰姫、劉備の奥様)に出会った。どうやら彼女も先程の様子を見て孫策を探していたようだ。
-孫策の部屋-
「孫策、着いたぞ」
「ああ、悪いな周瑜、…それに尚香まで、ありがとな」
「もう😠お兄様はいつもこんな事がある度にこんな調子なんだから、今権兄様がいないからって飲み過ぎよ💨…」
「そうなのか?」
「ええ、権兄様は酷いのよ、聞いた事はあるでしょ?」
「まあ、話だけだが…」
「本当に男兄弟ってどうしてもこう言う所は似るわね…。私もそうだけど、ここまで酷くはないわ」
「そこはお互い様だな😅…」
「そうね、かなり大変だけど…。」
周瑜と孫尚香もまた孫策が炎馬、甘寧の事に手を焼いているみたく、お互いが孫策に苦労している事に気付いた。それぞれが今までどれだけ炎馬、甘寧の事を思っていたのか、彼らはまだ知るはずも無く、夜は更けていった…
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