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弐、宴③
「炎馬‼甘寧‼お前らいい加減にしろ‼」
-その一言で騒いでいた炎馬、甘寧はもとい、その場にいた全ての者の動きが止まった。
「…え?」
炎馬と甘寧は最初何が起きたのか理解出来なかった。しかし…
「今の声、まさか…」
「…やべぇな」
「-…さて、何があったか聞こうじゃねえか💢」
その声は騒ぎを聞いた孫策の声だった。どうやらかなり怒っているらしく…怒鳴り声で完全に萎縮してしまった炎馬と甘寧をわしづかみにすると、近くの椅子に座らせた。そして、孫策は二人に対して説教を始めた…。
「…まったく、最近のお前らはなんかたるんでるよな、これじゃあ、これからの事にも支障が出て来る。それに兵士達が言ってたぞ、『予想を超える無茶な行動に少々呆れている』と、こんな調子だから色々言われるんだぜ、ちっとは互いのことを考えるんだな。国のために戦うのはすっげぇいいけどさ、それ以前に忘れてはならないことがあるだろ?そいつを忘れてたんならあんな行動をして怒るのも当然だし、口を聞きたくないのも分かる、だけど、そのケンカがどれだけ周りに心配させたと思う?お前たちは一人で戦ってるわけじゃねえんだぜ、周りのことも考えとけな、…それが分かるまで炎馬、甘寧、三日間一緒に行動するんじゃねえぞ、当分は戦はないし、かなり疲れているんだろ?たまには休めな、これは俺からの命令だ。絶対に破るなよ😁-俺はそろそろ寝るぜ✋おーい、周瑜~」
「孫策😠どうして君は私の手助けが必要になるほど飲むのか?弟君ほど酒は強くないと、自分自身で話していたのに…」
孫策は炎馬と甘寧に熱い説教をした後、自分では部屋に戻れないのか、大の親友である周瑜(美周朗、小喬の夫)に助けを求め、少しふらふらになりながら自分の部屋に戻っていった…。
孫策の説教を黙って聞いていた炎馬、甘寧もまた孫策がいなくなった後、お互い何も交わさぬままそれぞれの部屋に戻っていった…。
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