937人が本棚に入れています
本棚に追加
胸がザワザワするこの違和感は、女の直感だったのかもしれない。
敦士はタバコに火を点けると、目を細めながら煙を吐き出す。
そして、唇の端にタバコを咥えたままで、携帯を取り出すとメールを打ち始めた。
「今から呼んでもいいか?」
「は?」
言っている意味がわからない。
「彼女、美咲に会いたがっているんだ」
「どうして、敦士の彼女がわたしに会いたがるのよ?」
「俺がお前の話をするからだろ?」
「わたしの話って……」
何を話してるのよ?
まさか、あのことを言ったりしてないよね?
最初のコメントを投稿しよう!