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「じゃ、カシスオレンジで」
可愛い声で彼女が告げると、敦士が店員を呼んでカシスオレンジとお代わりのビールを注文する。
カシスオレンジって、どんな味がするのだろう。
そんなことを考えながら、もう一度彼女を正面から見詰めた。
うん、若い。わたしより三つぐらい年下かな?
第一印象は地味な子だったけど、よく見るとキレイな顔立ちをしている。
こんな子と何処で知り合ったのよ?
敦士がモテるのは今に始まったことじゃないけれど。
何の前触れもなく、彼女が出来たと報告されたのは、初めてのような気がする。
「美咲」
「ん?」
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