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「お前も黙ってないで、何とか言えよ」
「は?」
呼び出したのは、そっちじゃやないの。どうして、わたしが気を遣うのよ。
……イラつく。
それでも。次の瞬間には、条件反射のように笑顔を作れる自分に拍手を送りたい。
「そうそう、敦士とはいつも飲んでるし、気にしないで。ね、それより、二人はどうやって知り合ったの?」
「……社内だよ。マイカはうちの会社の受付嬢なんだ」
社内恋愛?
その言葉に、持っていたフォークを落としそうになった。
社内恋愛は別れた時が面倒だからって、今まで誰とも付き合わなかったじゃない。
それなのに、どうして?
彼女は特別なの?
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