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そんな動揺を隠すように慌てて言葉を続けた。
「部署が違うと接点が無いんじゃないの?」
「あの、実はわたしが敦士さんに一目惚れして、それで先輩に頼んで、営業部と食事会を企画してもらったんです」
顔を真っ赤にして俯く彼女。その反応が中学生みたいだと思った。
それに、一目惚れって。
チラリと敦士に視線を向けると、満更でもないようにニヤリと笑ってみせる。
もう、勝手にしてよ。
「で、マイカちゃんは、どうしてわたしに会いたかったの?」
唐突だったような気もするけれど、出来ることならさっさと用件を済ませて一人で呑み直したい。
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