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言葉を促すように、マイカちゃんをじっと見詰めた。
彼女は言い難そうに視線を泳がせて。
それから、わたしに視線を合わせると、決心したように小さく息を吐いた。
「敦士さんの部屋でピアスを見つけて……」
「え?」
「この前、俺の部屋で飲んだとき、美咲が落としたんだろ?」
すかさず、敦士が口を挟む。
ピアスなんて、落としてないけど?
疑惑の眼差しを敦士に向けると、倍の目力で睨み返されてしまった。
……何なのよ。
そういうことなら事前に打ち合わせが必要でしょ?
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