1.親友で元カレ

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   「今日は、手加減しないからな?」 敦士はそう言うと、ニヤリと笑う。 「美咲」 わたしの素肌に骨ばった指先を滑らせながら、名前を囁く。 敦士の低いこの声が好き。 どうして、こんなに敦士に感じてしまうんだろう。 荒い息を吐きながら、声を押し殺して唇を噛んだ。 限界が近付いて、敦士の名前を呼ぶと、それに応えるように敦士の動きが早くなる。 ああ、もっと。 もっと、欲しい。 そう思いながら、わたしは敦士の何が欲しいのかわからない。 そして、わたしは短い悲鳴のような声を上げて、ベッドに深く沈んでいく。
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