937人が本棚に入れています
本棚に追加
まったく、扱いが雑なんだから。だけど、それが今のわたしには丁度いいのかもしれない。
「何か、言ったか?」
キッチンから敦士の声がする。
「お腹空いた。何か作ってよ」
「適当に買ってきてやるから、シャワー浴びて待ってろよ」
「じゃ、プリンが食べたい」
「はぁ?そんなんで足りるのかよ?」
「あとはね、パスタ」
「了解」
ボサボサの頭のまま、シャツを羽織って敦士は出て行った。
きっと、近くのコンビニにでも行くのだろう。
その背中をベッドの中から見送った。
付かず離れず、このままで。
ずっと敦士と一緒に居られると、この時のわたしは思っていた。
最初のコメントを投稿しよう!