それでも、また恋をする 第2話

2.

いつもより、少しだけ憂鬱な月曜日

コンビニに寄り、お気に入りのアイスコーヒーを買って会社に向かう。

歩きながら今日の予定を思い浮かべて、小さく息を吐いた。

わたしの所属は営業一課

工業用のあらゆるフィルターを取り扱っている会社で営業のアシスタントをしている。

商品の受発注に営業のフォロー。簡単に言えば、何でも屋みたいなものだ。

営業四人にアシスタントは、わたしを含め二人。

こじんまりとした部署にもかかわらず、他の部署からの呼び名は動物園。

（ちなみにわたしは飼育係と呼ばれている）

この部署は他の営業部と比べて一際、騒がしい。いや、忙しいのだ。

そして、今週から同僚のアシスタントが産休に入るため、派遣社員の川原あゆみさんと二人で業務を行うことになる。