2.

14/36
前へ
/36ページ
次へ
    ワイシャツの袖を捲くりながら、ニコリと微笑む田所さん。 日に焼けた肌が健康的で、笑うと白い歯がこぼれる。 今まで挨拶程度で、まともに会話をしたこともなかったけど、よく見ると爽やか系のイケメンだ。 「それにしても、森田さんって相変わらず適当なんだ?」 「そうなんですよ、フォローするこっちの身にもなって欲しいって、森田課長と知り合いだったんですか?」 手に持っていたジョッキをテーブルに戻し驚きの声を上げたわたしに、田所さんは「アハハ」と声を出して笑った。 「俺が新人の頃、部署は違うけど、同じ支店だったんだ」 「へぇ……」 相変わらずってことは、昔から適当だったんだ。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

452人が本棚に入れています
本棚に追加